[目的]新規開設した訪問看護事業所の関係機関との連携・ニーズ把握・地域貢献に関する取り組みの実態とその関連要因を探索することである。
[方法]2012年4月以降に新規開設した1,458か所の訪問看護事業所管理者から地域における連携・ニーズ把握・地域貢献の取り組み状況等の情報を得た後、それらの実施有無を従属変数としたカイ二乗検定もしくはウィルコクソンの順位和検定を実施した。
[結果]関係機関との連携には88.9%の事業所が取り組んでいた。一方、ニーズ把握、地域貢献の取り組み割合は58.2~38.5%であり、それらに取り組む要因は、新規開設時における訪問看護経験のある看護職員数が少ないこと、営利法人でないこと、同一法人が他にも訪問看護事業所を運営していることなどだった。
[結論]地域のニーズ把握や地域貢献に関して取り組んでいる事業所はまだ少なく、その背景にはキャリアのある管理者・職員の経験に頼った運営、利益を重視する運営方針、事業の企画に対する支援の不足などがある可能性が示唆された。