動物心理学年報
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身体接触期のカニクイザルにおける母子接触行動の発達分析
南 徹弘
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1990 年 39 巻 2 号 p. 63-73

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抄録

出生後の最初の3ヵ月間, マカクの母子は身体接触から非接触・近接への経過をもち, それに関与する多くの行動を持っている。本研究においては, 重要な発達段階として子ザルの1週齢, 1ヵ月齢, および3ヵ月齢の各段階において, 母子の位置移動, 子ザルのしがみつき行動と乳首くわえ行動, および母ザルの抱き行動とグルーミング行動がいかに変化するかについて検討した。その結果, 各発達段階問で母子の行動はそれぞれ複雑な変化を示し, 結果として母子間距離が漸減するような経過を辿ることが示唆された。

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© 日本動物心理学会
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