動物心理学年報
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シロネズミの砂掘り行動に及ぼす動因の強さの影響
肥田野 直
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1954 年 4 巻 p. 69-81

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抄録

STONEの考案になる砂-管障碍装置と用いて、第1実験に30四, 第2実験に18匹, 第3実験に8匹, のシロネズミ (〓) を用い, 次の結果を得た。
1.砂を掘る反応は学習による道具的反応として確立された。
2.空の管に突然砂が満された時, 強い動因の下にあるネズミは砂を掘つて食物に到達する見通し学習に成功する頻度が高かつた。
3.砂が無限に出て来る消去実験において, 強い動因のネズミはより大なる消去抵抗を示した。
4.消去実験を反覆する際, 絶食24時間の群は絶食1時間および12時間の群よりも消去抵抗が大であるような傾向がみられた。

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© 日本動物心理学会
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