におい・かおり環境学会誌
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特集(かおりの嗜好の変遷)
入浴剤香りの嗜好の変遷
荘司 博行
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キーワード: 風呂, 入浴剤, 香り, 温泉, 調香師
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2015 年 46 巻 6 号 p. 390-397

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抄録

入浴剤は日本独特の商品である.お風呂文化も日本独特であり,これほど生活に密着したものはない.入浴剤の原型「浴剤中将湯」が世の中に出て,110年以上が経過する.入浴剤の初期は,香りより入浴効果を重視した.昭和5年には,「芳香浴剤 バスクリン」が発売され,入浴剤の主役は,効果から次第に香りに移行する.そして,時代とともに入浴剤の形態も多様化した.

発売当初から現在までの,多様化する入浴剤の変遷を追いながら,入浴剤の主役ともいえる香りの変遷について,香りを創る調香師の目線で考察する.

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© 2019 (社)におい・かおり環境協会
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