日本産業看護学会誌
Online ISSN : 2188-6377
研究報告
産業看護職と臨床看護職との治療と仕事の両立支援における連携の仕組みづくり
河野 啓子杉崎 一美後藤 由紀畑中 三千代加藤 睦美畑中 純子高田 真澄工藤 安史
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2023 年 10 巻 1 号 p. 1-10

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抄録

目的:本研究は,産業看護職と臨床看護職との治療と仕事の両立支援における連携を進めるための仕組みづくりの示唆を得ることを目的とした.方法:研究方法は質的記述的研究とし,データ収集は半構成的インタビューによって行った.研究協力者は,産業現場と医療機関で「治療と仕事の両立支援に関わっている看護職」各5名,計10名とした.結果:単位化したコードは274個,下位サブカテゴリーは38個,サブカテゴリーは14個,連携を進めるにあたってのコアカテゴリーは,「看護職自身に関すること」,「属しているチームに関すること」,「属している組織に関すること」,「国の制度に関すること」の4つであり,コード数では「看護職自身に関すること」が最も多く,134個であった.結論:産業看護職と臨床看護職との治療と仕事の両立支援における連携の仕組みづくりのためには,多くの課題があるものの,本研究を通して有用な示唆が得られたと考える.

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© 2023 日本産業看護学会
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