日本産業看護学会誌
Online ISSN : 2188-6377
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原著
  • 髙見澤 友美, 金森 悟, 福田 吉治
    2025 年12 巻2 号 p. 19-27
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/11/18
    ジャーナル フリー

    目的:職場外の産業保健スタッフからのインフォーマルなサポートと,産業看護職のコンピテンシーの関連を明らかにすることとした.方法:事業場で活動する産業看護職を対象に,自記式質問票調査を行った.目的変数を産業看護職のコンピテンシー尺度の総点数,説明変数を職場外サポート尺度の点数(総得点および機能別得点),調整変数を基本属性,事業場に関する項目とした重回帰分析を行った.結果:分析対象は176人であった.重回帰分析の結果,産業看護職のコンピテンシーに対して,職場外サポート総得点の非標準化回帰係数(B)は0.72(95%信頼区間:0.32–1.13),機能別に情緒的サポートは2.11(0.87–3.26),評価的サポートは1.84(0.87–2.81),情報的サポートは2.07(0.73–3.41)であった.結論:職場外サポートは,全体および機能的分類のいずれにおいても,産業看護職のコンピテンシーとの関連が示唆された.

  • ―複線径路等至性モデリング(TEM)による分析―
    吉田 麻美, 森田 理江, 三木 明子
    2025 年12 巻2 号 p. 28-37
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/11/18
    ジャーナル フリー

    目的:転職を経験した産業看護職のキャリア形成の軌跡を可視化することを目的とした.方法:実務経験が5年以上あり,産業看護職として就業後1回以上の転職経験のある10名に半構造化インタビューを実施し,複線径路等至性モデリング(TEM)の手法を用いてキャリア形成の過程を分析した.結果:研究協力者は30代から50代の年代で転職回数は最大4回であった.産業看護職は自己の価値観やビジョンに沿った働き方を模索し,多様な経験を実務に統合してキャリアを形成していた.その過程は「I期:基盤形成期」「II期:成長とキャリア転換の模索期」「III期:キャリア転換と自己実現の統合期」の3期に分類され,II期とIII期を行き来しながら新たな経験を重ね,社会のニーズに応じて柔軟に広がるキャリアの可能性が示された.結論:産業看護職は,転職を通じて新たな役割や経験を重ね,専門性の幅を広げ,主体的・自律的にキャリアを形成する軌跡をたどっていた.

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