【目的】ストレスチェック実施後の保健面接における産業看護職の判断プロセス*を明らかにすると共に,保健面接におけるアセスメント項目と看護支援について検討することを目的とする.
【方法】企業に所属する産業保健師15名を対象にフォーカス・グループ・インタビューを行い,逐語録から保健面接のプロセスの基本的考えやキーワードを見出してコードを抽出した.保健面接のプロセスの観点やアセスメントに関して類似する意味内容に注目して,カテゴリーを生成した.
【結果・考察】アセスメント項目として,17項目が抽出された.判断プロセスでは,産業保健の特徴である「健康」と「労働」の調和をめざし,日々の健康管理活動を基盤に対象者の健康問題に対する反応を的確に判断するために,情報収集とアセスメントを行っていた.また看護職は情報収集とアセスメントの結果をもとに対象者の健康問題に関する要因を明らかにして,対象者の労働観を鑑み各人の健康レベルに応じたセルフケア支援とともに健康問題解決に向けた支援を行っているという看護支援が明らかになった.
*判断プロセスとは,保健面接の目的である,①二次予防のハイリスク者(要継続支援)の振り分け,②一次予防の面接対象者の健康レベルに合わせたセルフケア支援,を実践するための保健面接における情報収集からアセスメントに至るプロセスをいう.