目的:がん患者の職務満足感とQOLに関連する職場による支援について明らかにすること.方法:医療機関の外来や支援団体を通じてがん患者に調査を依頼し,利用した職場による支援,QOLや職務満足感,基本属性等について無記名自記式調査を行った.支援の利用がQOLや職務満足感に関連しているかについて,交絡変数で調整した重回帰分析を行った.結果:合計144名から有効回答を得た.相談窓口がある,上司や同僚への相談,上司・同僚以外からの支援は,職務満足感や精神的QOLの向上に関連しており,産業保健スタッフによる面談は職務満足感や役割/社会的QOLの向上に関連していた.考察:職場で相談できる環境を整備するなどの支援は,がん患者の就労時の精神的・役割/社会的QOLおよび職務満足感を高めることに寄与する可能性がある.結論:がん患者の就労継続には,職場による支援体制の充実が必要である.