目的:中小製造業に所属している労働者の,喫煙者と非喫煙者に焦点を当てて,生活習慣とQOLの実態について明らかにする.方法:関東の中小製造業の日本人を対象に,無記名自記式質問調査を行った.調査内容は属性,健康度・生活習慣診断検査(DIHAL.2)と,WHO QOL 26調査票であった.結果:160人から回答を得て,回答に欠損のない156人(男性74人,女性82人,平均年齢36.0±12.6歳を対象とした.対象集団の喫煙者における生活習慣は,非喫煙者に比べて食事規則性が,QOLでは環境領域の金銭と情報技術の獲得機会で有意な差があった.考察:中小製造業に所属する労働者の喫煙対策について,生活習慣とQOLの実態を明らかにするためには,更に調査が必要である.