主催: 日本学術会議 メカニクス・構造研究連絡委員会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 九州大学応用力学研究所, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本造船学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業土木学会
圧縮荷重下にあるぜい性固体はしばしば巨視的せん断破壊(破面が主要圧縮方向と角をなす破壊形態)を生じる。圧縮軸から傾斜した巨視き裂先端では圧縮力のため開口モードが消失し、せん断モードのみの状態になると考えられる。一方、破壊がき裂伝ぱの結果生じたとすれば、圧縮力下のせん断破壊はモードIが存在しないき裂がその面内で拡大することに相当し、破壊力学の基本的考え方に矛盾する。本研究では、せん断方向に局所化したモードI微小き裂群の発生によって巨視的せん断破壊を説明するメカニズムを提案し、二次元の数値解析とPMMAを用いた破壊試験の結果から提案したメカニズムの妥当性を検討した。