主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
構造物の損傷・劣化診断技術は,維持管理計画を策定する際に不可欠である.本研究は,TMD(Tuned Mass Damper)を付加した鋼製3層フレームモデルの自由振動記録を観測データとして,拡張カルマンフィルタアルゴリズムにモデルの動特性を同定するための定式化を行い,同定精度の検証を行っている.また,観測データを自由振動記録としているのは,実構造物においても比較的容易に観測可能であることを意図している.用いた同定理論は既往の研究成果に基づいているが,観測データを取得するための測定装置として,加速度計,レーザー変位計およびデジタルハイスピードカメラを用いている.各種の構造同定理論が整備されているが,本研究の目的は,同定に用いる観測データ取得方法に着目して,測定装置の違いによる精度の検証を実験モデルにより行うことである.