理論応用力学講演会 講演論文集
第57回理論応用力学講演会
セッションID: 1F06
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OS26-2 多相構造とレオロジー
界面活性剤存在下によるシリカサスペンションのレオロジー
浅井 隼人*川口 正美
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抄録

水酸化カリウム水溶液に粒径が150 nmのシリカ粒子を分散したサスペンションにカチオン性界面活性剤を添加した場合のレオロジー挙動を、界面活性剤の吸着、相図、および光散乱測定と併せて検討した。サスペンションはゾル、ゲル、そして固-液二相分離領域に大別された。ゾルとゲル領域について、レオロジー測定を行った。ゾル領域の示すヒステリシス曲線は界面活性剤濃度の増加に伴い変化し、アルキル鎖の短い界面活性剤では負のヒステリシス曲線が、長いアルキル鎖の界面活性剤では正のヒステリシス曲線がそれぞれ得られた。フラクタル解析から、界面活性剤の違いによってゲル化機構が全く異なることが示唆された。また、これら結果は、界面活性剤の吸着特性とせん断流動下における光散乱実験からも合理的に説明できた。

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© 2008 社団法人地盤工学会
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