理論応用力学講演会 講演論文集
第58回理論応用力学講演会
セッションID: 2H15
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OS25-4 土木・建築・機械構造物の信頼性設計
耐震設計における設計用地震動の設定方法
*田中 浩平高田 毅士
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抄録

 距離減衰式は、複雑な震源過程や地盤構造が不確定な場合にも安定した結果が得られ,様々な用途に汎用的に用いることが特徴である。一方で距離減衰式から得られる値は地震動特性の一部分に過ぎないため、構造物の非線形挙動や崩壊過程を考えることは難しいという指摘がある。性能設計をはじめとして、より高度な設計行為が求められるにも関わらず、距離減衰式のままではその要求に十分に答えられない。地震動特性の一部分でなく、時刻歴波形での推定が必要不可欠である。加えて、強震動観測網の充実に伴い観測波形数が飛躍的に増加している。このような状況にあって、観測波形を一部の特性値を得るためだけに用いるのではなく、波形のまま設計用地震動に用いようというのが本研究の提案である。すなわち観測波形をマグニチュードや震源距離で整理し、そのまま地震動推定に用いる。

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© 2009 社団法人土木学会
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