主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
我国の耐震設計は地震の規模により耐震コードが大別される。中程度の地震に対しては構造物の損傷は許容されておらず、常構造健全性を保持する必要がある。これに対して再現周期が150から300年程度の大地震に対しては、塑性設計まで許容されており、設計時に崩壊機構が検討されることになる。大地震により損傷した構造物の安全性の検証は客観的な手法に基づく必要があり、計算力学的に基づく逆問題解析もその一つであると思われる。本研究では、局所的な損傷同定に対して、現時点における全ての層の剛性を同時に同定するシステム同定を提案する。システム同定は未知数が多くなるため、逆解析特有の不適切性のリスクがあり、逆問題手法が問題となる。本研究では独自に開発した可変パラメトリック射影フィルタ(VPPF)を採用し、実測した固有振動数と観測量とする3層フレーム構造物のシステム同定より、VPPFの特性について検討を加える。