理論応用力学講演会 講演論文集
第58回理論応用力学講演会
セッションID: 3C02
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OS17-1 応用逆問題の解析と正則化法の数理
実験モード解析による3層フレーム構造物のシステム同定
村山 政昭*遠藤 龍司登坂 宣好
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抄録

我国の耐震設計は地震の規模により耐震コードが大別される。中程度の地震に対しては構造物の損傷は許容されておらず、常構造健全性を保持する必要がある。これに対して再現周期が150から300年程度の大地震に対しては、塑性設計まで許容されており、設計時に崩壊機構が検討されることになる。大地震により損傷した構造物の安全性の検証は客観的な手法に基づく必要があり、計算力学的に基づく逆問題解析もその一つであると思われる。本研究では、局所的な損傷同定に対して、現時点における全ての層の剛性を同時に同定するシステム同定を提案する。システム同定は未知数が多くなるため、逆解析特有の不適切性のリスクがあり、逆問題手法が問題となる。本研究では独自に開発した可変パラメトリック射影フィルタ(VPPF)を採用し、実測した固有振動数と観測量とする3層フレーム構造物のシステム同定より、VPPFの特性について検討を加える。

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© 2009 社団法人土木学会
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