主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
大規模設計問題における多段階最適設計手法について検討した.多段階設計を行う場合,まず設計変数のグルーピングが必要となる.これまで対象とする問題の設計変数を複数のグループに分ける場合、その問題に対する専門知識やノウハウを必要としていた.また,そのようにして分けられた部分問題は設計変数が持つ特性を考慮していない.よって,設計変数が持つ特性を考慮してグルーピングを自動化する手法の提案を行った. 次に,各グループを段階的に最適化する場合の制約条件の取り扱いについて検討する.複数のグループにまたがる制約条件は各グループで持つべき分担量が存在する.しかし,その分担量を何らかの計算により求めることは困難である.よって繰り返し多段最適階設計を行うことで,最適な分担量に近づける手法を提案した. 以上のことにより,多段階最適設計において,全体最適設計と同等の解を得ることができることを示した.