理論応用力学講演会 講演論文集
第58回理論応用力学講演会
セッションID: 3G05
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OS18-1 自己相互作用流体の物理現象と数学解析
分子動力学専用計算機MDGRAPE-3を用いた負温度点渦系の大規模シミュレーション
*八柳 祐一
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抄録

 有限領域に閉じ込められた2次元点渦系には負温度状態が現れることがOnsagerによって指摘された。負温度状態とは,統計力学的に定義された温度1/T=∂S/∂Eが負となる状態であり,(熱)力学的に定義された温度が負となるわけではない。しかし,2次元的流れに多く見られる大規模構造の形成現象などは,ボルツマン因子exp(-βE)のβを負と考えたほうが,高エネルギーな大規模構造を実現しやすいため,理解しやすくなる。
 そこで,本研究では,負温度状態に表れる(熱)力学的特徴を理解することを第1目標とした。講演では負温度状態の紹介から始め,シミュレーションで得られた結果について報告を行いたい。なお,分子動力学専用計算機についても簡単に触れる予定である。

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© 2009 社団法人土木学会
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