理論応用力学講演会 講演論文集
第58回理論応用力学講演会
セッションID: 1C09
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OS23-2 データ同化とその応用
海洋大循環モデルアジョイントコードのデータ同化への利用
*藤井 陽介蒲地 政文碓氷 典久
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抄録

気象研究所では海洋大循環モデルアジョイントコードの開発を行っている。アジョイントコードは、第一に4次元変分法によるデータ同化システムに活用される。通常の4次元変分法ではモデルの初期値が最適化されるが、最適値を探索する変数空間の中に現実世界で概ね満たされるべきバランスが崩れた部分を含み、うまく最適化できないことがある。そこで、気象研究所では、最初のある期間のモデル値に対する修正量を最適化することで、上記の問題を回避する方法を開発した。また、アジョイントコードを用いた特異ベクトル解析により、黒潮大蛇行流路の変化に対して、九州南東沖の傾圧不安定が重要であることも明らかにした。

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© 2009 社団法人土木学会
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