主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
非線形超音波法は、不完全接合部や、き裂等の欠陥の微視構造の動的相互作用に起因して発生する高調波や分調波を利用して欠陥を評価する新たな非破壊評価手法として注目を集めており、原子力機器等への適用が見込まれている。しかしながら、非線形超音波法で利用する分調波や高調波の発生機構については未知の部分が多い。本研究では、非線形超音波法の数値シミュレーションとして不完全接合部を有する異種材料接合界面における超音波の数値シミュレーションを行う。解析手法として、波動解析において解の安定性が期待できる演算子積分時間領域境界要素法を用いる。本論文ではまず、開発する時間領域境界要素法の定式化およびその解析精度を確認した後、不完全結合部を有するモデルに対して非線形超音波法の数値シミュレーションを行う。不完全接合部のモデル化には、接合界面に非線形バネを用いたモデルと摩擦滑りや固着状態等を考慮した接触境界モデルの2通りを考慮する。数値解析結果より、高調波や分調波の発生機構について考察する。