理論応用力学講演会 講演論文集
第59回理論応用力学講演会
セッションID: 3C07
会議情報

OS20 離散体の力学
SPH法による津波が作用するケーソン防波堤および海底地盤の安定解析
*今瀬 達也前田 健一坂井 宏隆三宅 達夫澤田 豊角田 紘子
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

世界的に甚大な被害をもたらす津波災害に対し,被害を最小限に抑える対策は重要であり,我が国においては東海・東南海・南海地震が発生すると予想されており非常に急務である.過去の被害報告では津波と海岸構造物の相互作用に注目するケースが多い.しかし,北海道南西地震で発生した津波被害では,防波堤などの海岸構造物の被災は,防波堤直下の捨石マウンドや地盤が津波力の作用により変形することに起因すると指摘されている.そこで本研究では,津波と構造物,さらに海底地盤の相互作用に着目し,被害メカニズムの解明に取り組んでいる.解明にあたり,数値解析手法に粒子法であるSPH法を用いて,支持地盤の洗掘・浸食,液状化による不安定化,それに伴う構造物の転倒・滑動が予測可能な解析手法の開発を試みている.また,精度を検証するため東洋建設株式会社鳴尾研究所と共同で実施したドラム型遠心力載荷装置による津波実験との比較を行った.

著者関連情報
© 2010 社団法人日本建築学会
前の記事 次の記事
feedback
Top