主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
人工衛星を利用した天体・地球観測や通信・放送などにおけるミッションの高度化に伴い,人工衛星の構造もより精度の高いものが要求されている.しかし大型の宇宙構造物は,地上と軌道上での環境の違いや,軌道上での擾乱の影響を受けやすく,運用時の高い構造精度を保証することは大きな問題となる.これらの高精度宇宙構造物における問題点を解決できる構造システムとして,我々は,スマート構造を利用した超高精度宇宙構造システムを提案し,その実現に向けて研究を進めている.本論文では提案する超高精度宇宙構造システムの概要を示すとともに,スマート構造システムの宇宙環境への適応性検証のために実施した低温・低圧環境におけるスマート構造システムの基礎特性評価試験の結果を示す.さらに,宇宙に近い環境におけるスマート構造システムの有効性実証を目指し計画中である,大気球を用いた実証試験について紹介する.