理論応用力学講演会 講演論文集
第62回理論応用力学講演会
セッションID: GS01-05
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GS1 固体力学・構造力学
大規模詳細モデルによる20層鋼構造骨組みの解析
*水島 靖典向井 洋一大野 正人猿渡 智治
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抄録

建築物の構造設計では「想定」した大地震時に建物を倒壊させないようにして人命を保護することが基本理念となっている。しかし、換言すると、万一「想定外」の地震が発生した場合に建物が大損傷を受け、その時に何が起こるかを予測することは現在の構造設計の範疇にないと言える。
東日本大震災以降、我が国では「防災」から「減災」へ、災害に対する備えの認識が変化しつつある。そのため建築構造においても、従来の設計の範囲を越える事象に対して、その潜在的リスクを明らかに備えることは極めて重要である。そのためには、まず建物が倒壊に至るまでの状況を正確に把握することが必要である。本研究では、建物の形状を詳細部までFEMモデルで構築することにより局部的な挙動から建物全体が倒壊に至るまでの挙動を再現可能とし、そのモデルを用いて大地震時の建物倒壊挙動の把握を行った。

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© 2013 一般社団法人日本機械学会
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