主催: 日本学術会議 「機械工学委員会,土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 自動車技術会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本計算数理工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本混相流学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 農業農村工学会, 力学アカデミー
現在、日本には高度経済成長期に建設されたコンクリート構造物が数多く存在し、それらは耐用年数を迎えようとしている。そのため、コンクリート材料に対する非破壊検査手法の早急な開発が強く望まれている。中でも超音波法は安全であらゆる現場で手軽に扱うことができ、コンクリート構造物に適用しやすいと考えられる。そこで、閉じた亀裂に大振幅の超音波を入射し,亀裂面の開閉や摩擦といった動的作用を誘発させることによって発生する高調波から亀裂の評価を行う非線形超音波法に着目した。本研究では,非線形超音波法を用いた普通コンクリート及び、鋼繊維補強コンクリートのひび割れ評価手法の開発を目的とし、繰り返し一軸圧縮試験に伴う亀裂の発生・進展と、透過法を用いた時の受信波に含まれる非線形成分の関係性を考察する。また、亀裂の発生・進展を定量的に評価するためにアコースティック・エミッションも同時に計測し、累積AEヒット数の結果と非線形成分の相関を調べる。