主催: 日本学術会議 「機械工学委員会,土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 自動車技術会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本計算数理工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本混相流学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 農業農村工学会, 力学アカデミー
配管を健全な状態に保つためには老朽化した部分の交換が必要となるが,配管の交換時期を決定するには配管壁の厚さを管理することが重要である.本研究では,磁気センサを用いて配管壁の厚さを非破壊で同定する手法を提案した.本手法では,配管に電流を印加したとき,配管壁周囲で測定される磁束密度のデータから逆解析的に配管壁の厚さを同定する.ここで,磁気センサ近傍に高透磁率材料を設置することで磁束密度をより感度良く測定できると考えられる.本報告では,数値シミュレーションと実験によって,提案した配管壁の厚さの同定手法の有効性を検証するとともに,高透磁率材料を設置することによる磁束密度測定の高感度化について検証した.検証結果から,本手法を用いて高透磁率材料の有無に関わらず,配管壁の厚さが同定できた.また,高透磁率材料を設置することで測定される磁束密度の増加および配管壁の厚さの変化に対する磁束密度の変化量の増加が確認された.