理論応用力学講演会 講演論文集
第63回理論応用力学講演会
セッションID: OS01-05
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OS01 構造物・地盤の減衰
超高層建物の応答に与える減衰の影響
*佐武 直紀
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抄録

超高層建物の設計において、地震応答に大きな影響を与えるとされる減衰定数、特に高次減衰の設定に関しては、日本建築学会の研究成果資料などで示されているが、実務では未だに慣用的な取り扱いが多い。特に、設計で多用される剛性比例型減衰を用いると、応答を過小評価する可能性が指摘されるなど、超高層建物の応答を扱う上で、減衰の検討はなお重要な課題である。本論文では、超高層建物の応答に与える減衰の影響について、高次減衰の設定という観点から、日本建築学会の資料での検討事例などを参考に複数の減衰タイプを設定し、高さや構造種別が異なる6種類の多質点系モデルの弾性地震応答解析を行い、応答性状を相互に比較検討した。その結果、いずれのモデルにおいても、減衰タイプにより1~3割程度の応答の差異が現れることが確認された。主な理由としては、減衰タイプにより高次モードの応答への寄与が異なるためと考えられる。

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© 2014 一般社団法人日本機械学会
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