理論応用力学講演会 講演論文集
第65回理論応用力学講演会
セッションID: GS04-01-02
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GS-4 同定・制御(1)
MIEC法による高次モードを含めた層剛性の同定
*東城 峻樹鈴木 琢也
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抄録

建物の構造設計においては,各部材の地震時応答を精度良く推定するために3次元フレームモデル(以下,3Dモデル)が用いられる傾向にある.一方,建物の全体挙動を把握するには,質点系モデルを用いることは有効な手段の一つである.質点系モデルは簡便ながら単一の振動形が支配的な建物の挙動であれば比較的精度の良い応答推定が期待できる.しかしながら,時刻歴応答解析が求められることの多い高層建物では特に,2次以上の高次モードの影響も無視できない.3Dモデルや実建物の高次モードを含めた応答推定においても質点系モデルの適用が望まれる.一方,前述の通り,現状の手法では2次以上の高次モードに対しては精度が確保されない可能性が高い.そこで,本報においては,汎用的な非線形入出力システムの逆解析手法であるMIEC法を用いて,2次以上の高次モードの再現性を高めた場合の質点系モデルの剛性分布の同定を試みる.

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© 2019 公益社団法人土木学会
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