主催: 土木学会
共催: 化学工学会, 自動車技術会, 地盤工学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本計算数理工学会, 日本原子力学会, 日本建築学会, 日本航空宇宙学会, 日本混相流学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 農業農村工学会
後援: 日本学術会議 「機械工学委員会,土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
会議名: 第65回理論応用力学講演会(第22回土木学会応用力学シンポジウムと併催)
開催地: 北海道大学工学部(北海道札幌市)
開催日: 2019/06/28 - 2019/06/30
建物の構造設計においては,各部材の地震時応答を精度良く推定するために3次元フレームモデル(以下,3Dモデル)が用いられる傾向にある.一方,建物の全体挙動を把握するには,質点系モデルを用いることは有効な手段の一つである.質点系モデルは簡便ながら単一の振動形が支配的な建物の挙動であれば比較的精度の良い応答推定が期待できる.しかしながら,時刻歴応答解析が求められることの多い高層建物では特に,2次以上の高次モードの影響も無視できない.3Dモデルや実建物の高次モードを含めた応答推定においても質点系モデルの適用が望まれる.一方,前述の通り,現状の手法では2次以上の高次モードに対しては精度が確保されない可能性が高い.そこで,本報においては,汎用的な非線形入出力システムの逆解析手法であるMIEC法を用いて,2次以上の高次モードの再現性を高めた場合の質点系モデルの剛性分布の同定を試みる.