理論応用力学講演会 講演論文集
第65回理論応用力学講演会
セッションID: OS10-03-01
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OS10-1 インフラシステムの数理と力学(3)
まくらぎの支持状態を考慮した軌道の座屈発生温度に関する研究
*楠田 将之西宮 裕騎
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抄録

浮きまくらぎ箇所では,軌道の座屈に抵抗するバラスト道床の支持力(道床横抵抗力)が低下し,ロングレール軌道の座屈安定性が低下することが指摘されている.軌道に悪影響をもたらす浮きまくらぎについて,従来十分な検討はなされておらず,その影響は明らかでない.本研究では、筆者らが開発した,数値計算により浮きまくらぎ等個々のまくらぎの支持状態を把握する手法を用いて,まくらぎの支持状態が軌道の座屈発生温度に与える影響について実軌道データを用いて一定の仮定のもと定量的な検討を行った.結果,浮きまくらぎの連続本数が増えると座屈温度が低下すること,連続浮きまくらぎが介在する軌道の座屈温度は所定状態の最低座屈温度を下回る可能性があることを明らかにした.また,個々のまくらぎの支持状態より座屈危険箇所を抽出できる可能性があることを示した.

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© 2019 公益社団法人土木学会
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