主催: 日本工学会理論応用力学コンソーシアム
共催: 日本建築学会, 日本計算数理工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本流体力学会, 日本計算工学会, 土木学会, 日本混相流学会, 自動車技術会, 日本伝熱学会, 地盤工学会, 日本機械学会, 日本物理学会, 農業農村工学会, 日本風工学会, 日本地震工学会, 日本応用数理学会
後援: 日本学術会議 理論応用力学分科会(機械工学委員会・総合工学委員会・土木工学建築学委員会合同)
会議名: 第66回理論応用力学講演会
開催地: オンライン
開催日: 2022/06/24 - 2022/06/26
本研究では,凝着による静止摩擦係数の時間的増大と動摩擦係数のすべり速度依存性を考慮した古典的な摩擦則を用いてスティック・スリップ運動の数値シミュレーションを行った.1自由度のバネ-マス系によって対象を理想化した.動的解析手法に1段2次の陰的Runge-Kutta法を採用し,stick/slip判定を含む接触力更新アルゴリズムを構築した.小型模型実験結果と数値シミュレーションの結果を比較することにより,以下のことを明らかにした.1) 構築したアルゴリズムを用いてスティック・スリップ運動の数値シミュレーションが安定的に行える.2) 凝着の発展を考慮することによって,垂直抗力,バネ剛性,ドライバの牽引速度がスティック・スリップ運動に与える影響を表現できる.3) 動摩擦係数が速度強化する場合に,不安定すべりから安定すべりへの遷移が生じ得る.