主催: 日本学術会議 メカニクス・構造研究連絡委員会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 土木学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本数値流体力学会, 日本造船学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業土木学会, 無機マテリアル学会
p. 197
構造物の設計では設計変数を実数として扱うことが多い.このような場合,傾斜法を用いた最適化を行なうのが普通である.しかしながら,評価にFEMモデルを用いた場合など,非線形性や誤差などが原因で,必ずしも良好な解探索を実現できない.そこで,本研究では,CADモデルより生成した大規模FEMモデルを用いた最適設計での種々の問題点を明らかにし,大規模問題に適用可能な手法,「制約引き戻し法」を提案した.本手法を用いれば,効率的に許容解を求めることが可能であり,評価に時間のかかる大規模な問題に対しても,効率的に設計可能な解を探索できる.