主催: 日本学術会議 メカニクス・構造研究連絡委員会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 土木学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本数値流体力学会, 日本造船学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業土木学会, 無機マテリアル学会
p. 30
噴霧粒子の微細化を目的として,二流体噴霧器による霧化の機構を実験的に調べた.アクリル製の透明なモデル噴霧器に対し,混合部とノズル部の2相流および噴霧の可視化を透過光による写真撮影により行った.また,液浸法により噴霧粒径を測定した.さらに,2本の電極をノズル部壁面に設置し,電極間の電気抵抗の変化から壁面近傍の水液膜の厚さを測定した.その結果,混合室内の流れは壁面近傍の水の多い領域と,コアー部の空気の多い領域に分けることができ,噴霧が微細になる場合には,壁面近傍の水の層の厚さがノズル入り口に向かうにつれて薄くなることが分かった.また,微細な粒子が生成されるためにはノズル内液膜厚さが薄くなることが重要であると考えられることを示した.