日本精神保健看護学会誌
Online ISSN : 2432-101X
Print ISSN : 0918-0621
ISSN-L : 0918-0621
精神科看護師の「社会復帰支援の意識」に影響する要因とその構造 : 民間精神科病院に勤務する看護師の面接調査を通して
中島 富有子
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 22 巻 2 号 p. 50-57

詳細
抄録

本研究の目的は,精神科看護師の「社会復帰支援の意識」に影響する要因とその構造を明らかにすることである.民間精神科病院勤務の看護師25名を対象に,半構造的面接を行い,意識に影響する要因とそれによって変化した看護師の状態に焦点を当て分析した.<支援が社会復帰につなかった経験>を持つことが影響要因となり,看護師に精神障害者が【回復する確信】を持つという変化が生じ,意識を向上させていた.<社会復帰を積極的に進める病棟勤務>の影響で,【社会復帰支援について考えることの日常化】が生じたことや<社会復帰支援に関する学習>が影響し,【社会復帰支援に関する目標の明確化】ができたことも意識を向上させていた.<協力的な家族>の存在は,【家族が行う支援へ期待】して,意識が向上したのに対し,<協力的でない家族>が影響要因となって,【退院後の社会生活に関する不安】が生じ,意識を低下させていた.影響要因である<長期入院><偏見><貧困な社会資源>も,【退院後の社会生活に関する不安】を生じ,看護師の意識が低下していた.

著者関連情報
© 2013 一般社団法人日本精神保健看護学会
前の記事 次の記事
feedback
Top