日本精神保健看護学会誌
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開放観察時に副看護師長が実践する臨床判断
服部 朝代山下 亜矢子
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2015 年 24 巻 2 号 p. 1-10

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抄録

本研究の目的は,精神科医療における隔離処遇下の開放観察時に副看護師長が実践する臨床判断を明らかにすることで,行動制限最小化につながる看護支援について示唆を得ることである.単科精神科病院の中間管理職である副看護師長9名を対象にフォーカス・グループ・インタビューによる半構造化面接を2回実施し,データ収集を行い,M-GTAにて分析を行った.その結果,開放観察時に副看護師長が行う臨床判断は,行動制限最小化の視点で安全確保を行う<行動制限最小化のマネジメント>というコアカテゴリーで示され,【情報の集約と次に起こりうる現象の予測】【チーム力動を把握した多職種協働】【安全確保を考慮した行動制限最小化】【スーパービジョンとしての役割】【社会復帰を考慮した行動制限最小化】という5カテゴリーで構成された.副看護師長は自らの臨床判断をスタッフに伝達し,行動制限最小化に向け,患者を含めた多職種による協働作業を実践していた.

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© 2015 一般社団法人日本精神保健看護学会
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