応用統計学
Online ISSN : 1883-8081
Print ISSN : 0285-0370
ISSN-L : 0285-0370
覚え書
分散が増大するモデルによる経時測定データの解析
滝沢 京子白旗 慎吾
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2008 年 37 巻 1 号 p. 37-52

詳細
抄録
本論文では,複数の対象について等間隔に測定された場合の経時測定データに対する解析法を考える.前論文の滝沢・白旗・小笹(2004)では,群効果,相効果,項目の効果,そして変量効果の有無等を検定する分散分析法を構成するため,分散の値は測定時点には無関係となるモデルを構築した.しかしながら,実際の経時測定データは,測定時点が後になるほどバラツキが大きくなると予想でき,特に成長過程に関するデータではこの仮定が妥当であると考えられることから,分散が増大しうるモデルを構築し,そのパラメータの推定法・検定法について検討する.
著者関連情報
© 2008 応用統計学会
前の記事
feedback
Top