抄録
白血病の有力な治療法とされている骨髄移植では手術後, 種々の病状(イベント)が発症しうる. このようなイベントヒストリー解析に, Coxの比例ハザードモデルが広範に活用されてきた. しかし,共変量の値が時間と共に変動する時間依存型データが含まれる場合, ベースライン生存関数やベースライン累積ハザード関数の推定などに 問題点が残されている. 本稿では,一般化加法モデルを援用した非線形解析を提案し,影響分析, モデルの適合度検定を通じ,イベントが発生した時点での半年後の条件付き生存率を 予測する. また,従来の線形モデルとの比較も試みる. 更に,スプライン関数による共変量の可視化を試みる. これにより,生存時間値そのものの非線形性を可視化でき, 移植後どれくらい生存できるのか,安定期はいつごろからなどを 視覚的に把握できるようになる.