抄録
コホート研究から得られる,リスク要因への曝露と疾病間の関連を示す4つの指標について近似信頼区間をefficient scoreにもとづいて統一的に導く.そして,短期間に現れる影響を調べる指標であるリスク比とリスク差にっいては,別なアプローチから提案されている近似信頼区間を求める方法と一致することを,また長期的な影響を評価するための指標であるrate ratioでは条件つき分布の正規近似による方法と一致することを示す.Rate differenceに関しては,ここで提案する方法と従来の方法とを数値的に比較する.最後にこれらの信頼区間を求めるためのBASICプログラムについても述べる。