応用統計学
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随伴射影追跡回帰の適用可能性の評価
肥田 英明田崎 武信後藤 昌司
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1992 年 21 巻 2 号 p. 101-111

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抄録
本稿では,射影追跡回帰の変法である随伴射影追跡回帰(APPR: Adjoint Projection Pursuit Regression)の適用可能性を評価した.APPRは,回帰係数そのものよりも回帰係数の方向(比)の推定を重視しており,そして随伴方程式の導入によって射影追跡回帰における数値的最適化を回避している.シミュレーション研究と文献例への適用から,射影と応答の関係が狭義の単調関数で表現でぎるという条件のもとで,APPRは回帰係数の比の推定において標準的な線形回帰はもとより,射影追跡回帰よりも相当に優れた性能をもつことが確かめられた.しかし,応答と単調な関係にある射影が存在しないときには,APPRの適用によって射影追跡回帰モデルの適合および回帰係数の比の推定の両面で満足できない結果が導かれた.このため,APPRの適用条件である,得られた射影と応答の関係が狭義単調であることを確認する目的で,応答の射影に対する散布図を平滑化曲線で補強したグラフィカル表現を提案した.
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