応用統計学
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量・反応模型と分布の裾の比較
渋谷 政昭柳本 武美
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1980 年 9 巻 1 号 p. 13-21

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抄録

安全性の統計的研究では非常に小さな反応率(確率)にたいする投与量(確率点)を求めなければならない.それには多かれ少なかれ補外に頼ることになるが,確率点の変化は模型(確率分布)によって異なり,補外の結果も想定した確率分布により左右される.
ここでは,分布の裾の重さを比較する関数が確率点の変化と密接な関係をもっていることを示し,特に対数投与量の確率点の変化が,零近傍の投与量にたいする確率密度関数の様子によって定まることを示す.その結果,ある前提の下では1打撃模型(指数分布)から安全側の規準が導かれる,と言える.

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