マーセラスシェールにおける貯留岩物性, ならびに, ガス生産に寄与する孔隙システムに関する理解を深めることを目的として, マーセラスシェールサンプルのラボ測定を実施した。対象としたマーセラスシェール下部層において, その最下部から採取したサンプルについては, 孔隙率と全有機炭素量 (Total Organic Carbon) の間に, 正の相関がみられた。一方で, その他のマーセラスシェール下部層から採取したサンプルについては, 異なる傾向が確認された。これら両層準から採取したサンプルは, 水銀圧入法により得られた孔隙径分布, ならびに, 高性能走査型電子顕微鏡による孔隙スケールでの観察において, 異なる孔隙システムを有することが確認された。一方で, 窒素吸着法による比表面積測定の結果からは, 両層準において, ナノメートルサイズの微小孔隙が多数存在することが示唆された。これらの微小孔隙は, ガス生産性に大きな影響を与えるものと考えられる。