村落社会研究ジャーナル
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特集 メディアの中の農村、農村の中のメディア
研究会「メディアの中の農村、農村の中のメディア」をふりかえって
姫野 宏輔
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2022 年 28 巻 2 号 p. 13-14

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抄録

   『村研ジャーナル』55号の特集Ⅰ「村落研究を問う」において提示されたのは、村落研究に携わる研究者間の断絶や分断という問題であった。そのような問題状況を乗り越えるための、分野横断的な村落研究の多様化を目指す試みとして、村研ジャーナル編集委員会では「メディアの中の農村、農村の中のメディア」と題した研究会の企画を行った。
   現代社会における農村研究とメディア研究は、お世辞にも交流が活発とは言えない。しかし、現実にはメディアのあり方は、農村社会のあり方に大きな影響を及ぼしており、現代社会において、農村とメディアというテーマで考えるべき議論は山積しているように思われる。
   このように、同じ研究対象を扱いながらも、互いが研究領域を「棲み分け」てしまうことによって没交渉となってしまいかねない分野の研究報告が一堂に会することで、今後の村落研究を「開いていく」ことができるのではないか──というのがジャーナル編集委員会の問題意識であった。2021年9月19日に開催された本研究会企画は、折からのコロナ禍による影響で、Zoomを用いたオンライン研究会の形式をとったが、途中の入退室者も含めてのべ90人を超える参加者があり、活気ある質疑応答が行われた。多忙な時期に本研究会に研究報告を寄せてくださった会員の方々に、心からお礼を申し上げたい。

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© 2022 日本村落研究学会
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