主催: 視覚障害リハビリテーション協会
「長崎市障害福祉センター(以下、当センター)」は、長崎市における在宅障害福祉の拠点的な施設として、地域で暮らす障害児・者のかたと、その家族を主な対象に、平成4年4月からサービスを開始した。しかし、現実には視覚障害に関する専門知識を持った職員不在のままのスタートとなった。そのため約20年間の視覚障害者・盲ろう者の相談は、その都度、県の専任職員の視覚障害生活訓練等指導者へとつないだ。その中で、盲ろう者への訓練については、当センターの手話通訳者と県の職員とが一緒に、訓練を進めてきた。
視覚障害者・盲ろう者への福祉サービス提供の必要性から、 当センターは平成17年度、18年度には点字教室、平成20年度には視覚障害者に対する生活訓練を、個人の視覚障害者生活訓練等指導者に委託。平成23年3月、当センター開所以来、視覚障害者・盲ろう者の相談をつないできた県の専任職員が退職。それを機に、県の専任職員のポスト自体がなくなってしまったこともきっかけとなり、 平成23年1月から視覚障害者生活訓練等指導者を嘱託職員として雇用。視覚障害リハビリテーションに関する相談・支援業務を開始した。業務開始から約半年。当センターの視覚障害者・盲ろう者に対する福祉サービス提供について、今後の課題が見えてきた。