視覚障害リハビリテーション研究発表大会プログラム・抄録集
第21回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
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ポスター発表
立体コピー用紙へ印刷したとき触読しやすい点字フォントのサイズに関する研究
*渡辺 哲也斎藤 新司
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p. 119

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抄録
1.研究の背景
 立体コピー用紙で触図を作るときに、原図に点字フォントを使用すると点字を手軽に作成できる。しかし、点字フォントは元来視覚的な表示用であり、触読用に設計されていない。そのため、どのサイズで印刷すれば触読しやすいかについては明らかではない。そこで、現在利用可能な点字フォントを利用し、立体コピーで点字を作成する際に触読しやすいサイズについて実験により調べた。

2.実験方法
2.1 参加者 点字を触読できる視覚障害者5人。
2.2 点字フォント 日本ライトハウスが作成・配付している「墨点字フォント」を用いた。
2.3 刺激 ワープロソフトMicrosoft Wordで、A4用紙1枚に無意味綴り1行20文字計8行の文書を作成した。文字は墨点字フォントで表し、各行を15ptから22ptまで1pt刻みのいずれかのサイズとした。どの行をどのサイズで表すかはランダムに決定した。この文書をレーザプリンタで立体コピー用紙(Zychem 社製)に印刷し、現像機PIAFで発泡させた。この実験用刺激用紙を1人あたり5枚ずつ用意した(そのうち1枚は練習用)。
2.4 手順 参加者にはできるだけ早くかつ正確に触読しながら、音読してもらった。1行読むごとに読みやすさを5段階で評価してもらった。

3.結果
 触読時間、誤読文字数、主観評価とも、触読4回分の平均値を個人のデータとして扱うこととする。
3.1 触読時間  16ptから18ptの点字が最も早く読まれた。
3.2 誤読文字数 17ptから19ptの点字で誤読率が最も低かった。
3.3 主観評価  16ptから18ptで読みやすさの評価値が最も高かった。

4.今後の課題
 触読時間と誤読文字数は個人間、特に普段の点字使用状況により変動が大きかった。今後、実験参加人数を増やし、個人間の変動を考慮した上で統計的検定を行い、触読しやすいサイズ(ポイント数)を提案していきたい。
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© 2012 視覚障害リハビリテーション協会
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