2007 年 17 巻 2 号 p. 69-76
横浜国立大学経営学部では,文部科学省平成16年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択され,経営学eラーニングの開発と実践を行った.このうち本論ではビジネスゲームについて述べる.ビジネスゲームは複数の学習者間の相互作用を伴う体験学習であり,場所と時間の共有を必要とすることから,教室での集合教育を前提とする制約があった.これを打破するため,ITを活用したeラーニングを適用し,プレイヤー間でのコミュニケーションと進行管理の機能を有するマルチユーザ型のeラーニングを実践した.1つめのケースでは,チャット機能や掲示板機能の活用が教員と学習者間の相互作用を補完しうることが明らかになった.2つめのケースでは,時間的空間的制約のない環境でのビジネスゲームの実現可能性が明らかになった.