シミュレーション&ゲーミング
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Print ISSN : 1345-1499
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ゲーミングシミュレーションのイ倫理一課題と責任
市川 新
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2010 年 20 巻 1 号 p. 1-11

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抄録

木稿は,ゲーミングシミュレーションに関わる研究または実践において,考慮すべき倫理問題を議論している.基本的に日本における先行研究を批判する立場にある.その視点を提示することによって,倫理問題の理解が深まることを期待している.

本稿では,最初に定義すべきは,プレーヤは「思考する人間(ホモサピエンス)」である,と主張する.それ故に成長するプレーヤを現代社会における生涯学習者として定義している.医学系学会あるいは心理学系学会におけるプレーヤを被験者と見なすこととは,相いれない.プレーヤとゲーミングの研究者または実践者とは,この意味で対等である.これらは,倫理問題を論議する前に設定すべき公準である.

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© 2010 特定非営利活動法人日本シミュレーション&ゲーミング学会
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