本稿では,青山学院大学国際マネジメント研究科が中心となって開発したMBA学生向けのケース連動型ビジネスゲーム“MBABEST21”の開発経緯,システム概要およびそれを利用した教育面・研究面に関する実践について記述する.このゲームの特色としては,アジアのMBAスクールとの国際共同開発であるということ,Webインタフェースを用いた柔軟なフレームゲームであるということ,100名(25チーム)が一斉に使用できるというスケーラビリティを有していることがある.教育面としては,MBA学生向けのエントリーレベルの教育プログラムの概要を記述した.また,研究面としては,このゲームを利用した日本・中国・ロシアの企業内集団意思決定実験について記述した.