利用される「他者性」と「呼応」をめぐる相互行為

―カンボジア南部稲作農村におけるフィールドワークの事例からー

抄録

本発表は、フィールドワークにおける人類学者と現地社会の人々の相互関係のあり方を、両者の「呼応」関係に着目し議論をすることを目的としている。具体的にはカンボジアにおけるフィールドワークを事例とし、人類学者と人々の関係の「塗り替え」がいかにおこなわれるのか、その直接的なかかわりの過程に着目し分析する。人類学者がフィールドからの呼びかけに対し、いかに応答しているのか/できるのかを問う一事例とし提示する。