日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第55回研究大会
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個別発表(C会場)
宗教と文化
宗教人類学の「宗教文化」観をめぐって
*長谷 千代子
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p. C04-

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抄録
日本の宗教人類学では、「宗教文化」という概念が受容され、比較的頻繁に使用されている。この語には、宗教を文化の一要素と見なし、文化のなかで宗教的色彩の強い部分を指すという含意があるが、1920年代からしばらくは、特に宗教学的な文脈では、宗教を文化に還元する姿勢に対する懐疑があった。この概念の受容の経緯と使用法について、佐々木宏幹と岩田慶治の著作を中心に検証し、今後の文化人類学的宗教研究の可能性を考えたい。
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