日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第55回研究大会
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個別発表(D会場)
祭宴の「仕事」と取り繕われた成果
ミクロネシア・ポーンペイ島の首長制にみる権威・労働・評価
*河野 正治
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p. D03-

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抄録
本報告の目的は、権威がそれのみで存立するのではなく、儀礼労働との連関の上に置かれているという指摘を踏まえたうえで、ミクロネシア・ポーンペイ島の首長制を取り上げ、伝統的権威と儀礼労働の連関について考察することである。本報告では、とりわけ首長の顔色をうかがい「威信」や「名誉」を表現するために、儀礼労働の成果を取り繕うという価値評価の転倒の場面に着目することで、伝統的権威論の新たな視角を提起する。
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