日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第55回研究大会
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分科会8 遺骨返還運動からの贈与ー文化人類学はどうそれに応えるか?
文化人類学から遺骨返還運動への返礼
対話性(dialogism)の再創造にむけて
*太田 好信
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p. F07-

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抄録
本発表は、琉球人(民族)遺骨返還運動に参加する人びとが琉球処分のアフターライフを生きていることに気づき遅れた経験から、他者の声、呼びかけが先行し、それを聞き取ろうとする努力のうちに、対話(dialogism)という発想を文化人類学の根底にある考えとして再創造する。対話は、硬直した対立関係を架橋することばの模索であり、それは文化人類学が公共性を回復するための第一歩にもなる、と主張する。
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