主催: 日本文化人類学会第55回研究大会
会議名: 日本文化人類学会第55回研究大会
回次: 55
開催地: 京都大学(オンライン)
開催日: 2021/05/29 - 2021/05/30
p. G02-
本発表では、「音響空間(acoustic space)」という観点を議論の取り掛かりとして、ハバナに生きる人びとが語る「音楽を浴びる(bañars)」経験を経由しながら、こうした感覚と感情の空間が人類学にとってどのような意味を持つのかを検討したい。民族誌的な仕事においても、「音を浴びる」環境の決定的な重要性は、自ずと経験されてきたものだろう。ここではそうした内容を、相互に触発しあう「反響(resonating)」の経験や語りとして考察する。