日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第57回研究大会
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分科会Ⅲ「音楽することにおける愛着の概念─音楽人類学におけるポスト関係論の新展開」(C会場)
歌への愛着を持つとき
屋久島民謡の歌詞をめぐる「山」と分離
*荒木 真歩
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キーワード: 民謡, 声のアジール, 愛着, 分離,
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p. C05-

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抄録
屋久島の民謡復興の事例から、「山」をめぐり歌うことによる人びとの内的な分離(Detachment)の過程で、いかに歌そのものへの愛着(Attachment)が生成していくのか探究することを目的とする。歌の「声のアジール」によって島の歌い手は島外からの「山」に対するまなざしを分離し、「私たちの山」が「私たちの歌」へと拡張する中で、歌い手が歌へ愛着を持つ経過を捉える。
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