日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第58回研究大会
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個別発表(B会場)
現代の巡礼と儀礼
スペイン徒歩巡礼における物質性や反復性に着目して
*土井 清美
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p. B11-

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抄録
これまで巡礼研究では、「聖地」に関する言説や表象の力学、移動プロセスの意味作用について多くの議論がなされてきた。他方、人類学的儀礼研究では、儀礼にコード化された意味作用があるとする前提が批判に晒され、儀礼的行為をめぐる問いの立て方自体が議論となった。巡礼はもはや儀礼ではないのか。上述の背景をふまえ本発表は、スペインの徒歩巡礼を事例に、身体性や場所性の相において巡礼は儀礼であることを主張する。
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